トランジションとは
動画制作は多くの場合、複数の素材を繋ぎ合わせて作っていきます。スライドショーのような単純なものから、映画のような大作まで、ありとあらゆる場面で画面の切り替えが起こります。
意図的なものを除き、素材の繋ぎ目をそのまま放置しておくと視聴者にストレスを与えることになります。逆に動画をシームレスにすることで、視聴者は違和感なく動画を視聴することができるのです。
さらに、動画制作スキルに不安のある人でも、トランジションを有効的に使うことで、動画のクオリティを簡単に上げることができるのです。
今回はトランジションの使い方を学んでいきます。
トランジションの役割
- 素材の繋ぎ目を自然に見せる
- 繋ぎ目に演出を加える
トランジションには様々な種類があり、どのような役割を期待するかにより使い分けます。多くの動画作成ソフトには元からある程度のトランジションがインストールされています。【こちらの記事】はAdobe Premiere Proに収録されているトランジションを羅列していますが、他の動画作成ソフトと共通のものも多いので参考程度にご覧ください。
この中でもオススメのものをご紹介いたします。
トランジションの種類
- アイリス（円形）
レンズを絞る／拡大するような効果を与えます。静止画と動画の繋ぎ目に使うと、カメラで撮影しているかのような動画になります。
- スライド
楽しげな印象のあるトランジションです。場面の切り替えを明確にします。紙芝居のように場面が進んでいくようにも見えます。
- ホイップ
残像（ブラー）と共に場面が切り替わります。スライドより華やかに場面を切り替えられます。
- クロスディゾルブ
非常によく用いられるトランジションです。効果を長く適応すればゆっくりとした場面の移り変わりを表現できます。逆に短く適応すると無駄な効果を加えることなくスムーズにシーンを切り替えることができます。
- ホワイトアウト
繋ぎ目で一度、完全に白くなります。切れ目が明確になります。
- ページターン
本のページをめくるような演出が加わります。明るくポップな印象を与えます。
- グラデーションワイプ
同系統の動画を繋げることで、シーンの効果的な移り変わりを表現できます。
プリセットのトランジションで満足できない方は追加のプラグインもおすすめです。有償トランジションには、より簡単に、より強烈な演出を加えられるものも多くありますので、ぜひご自身で探してみてください。
